経営理念作成に向けて③ー美味しいかどうかは自分で評価するー

園主の想い

経営理念作成に向けて③

読んでいない方は①と②を先にご覧ください。
経営理念作成に向けて①ーお客さんって誰?ー
経営理念作成に向けて②ー誰がやるの?ー

ざっとまとめ、
①は栽培時のチベーションアップにもつながるため、食べてくれる人に直接販売したい。
②は誰がやっても良い農業ではなく、自分らしさを出したいっていう内容です。

 

今回は経営理念作成に向けての第3弾

まず、結論
私がやりたいことはこれ↓

「栽培した自分自身がその作物を評価し伝える」

わかりやすく言うと、
「自分が美味しいと思ったものは美味しいと言って販売する」

↑これ当たり前でしょ、普通じゃん!?って思ったかもしれません。

 

普通のことが普通に出来ていないのが、農業の世界です。

自分で栽培した作物は農協で評価され自分の売上が決められるのです。特殊な世界です。

 

農家が美味しいと思っているものでも、農協や市場持って行って評価してもらえないと、農家は良い農産物じゃないと思ってしまうのです。

 

始めは、これ美味しいな~いいな~って思っていても、
安い金額でしか売れないと、
これはダメだに変わってしまうのです。(美味しいのに~もったいない~)

人間そういうものですよね。人に認めてもらえないのはツライ。

 

その結果、自分が美味しいと思っていた作物を作ろうとしなくなります。高く売れるものを作るようになってしまいます。

 

農協・市場に出荷した場合はこのように、一方的に評価されるだけです。

 

だったら
自分で評価してしまえばいいじゃんって思うのです。

美味しいものは美味しいと自信を持って言えるようになりたい。
まずは自分の評価をきっちりと伝えること。

 

たとえば、、、、

写真①
これ本当はもっと濃い緑で美しいんですが、シャインマスカットです。
粒も通常の大きさで15gぐらいあります↓

 

 

写真②↓
これも同じくシャインマスカットです。
小粒で8gぐらいしかありません。
しかも色は緑ではなく黄色です。

小粒シャインマスカット

 

私は断然②の方が好きです。
シャインマスカットは黄色い方が甘くておいしいと思っています。
小粒だけど美味しいものは美味しい。

でも農協で評価してもらえるのは①です。粒の大きさも重要です。色も適度な緑が良いとされています。

 

 

作り手である私からしたら、②の小粒の黄色い方が価値を感じます。

こういう時に、農協の評価に惑わされずに、自分の正直な気持ちを伝えたい。

堂々と言えるようになりたい。

まずは自分の評価を自信を持って伝えたい。

 

 

世の中には、
美味しいさを伝えなくても売れるものと、
美味しさを伝えないと売れないものがある。

例えどんなに美味しくても、認知されていないと売れない。
っていうことは、どこかで眠っている美味しいものが沢山あるはず。

 

世間の流行に左右されない農家を目指す。

自分が旨いと思ったものは旨い。
旨いんだから食べてくれ。

 

流行っているから???それはどうでもいい。

美味しい葡萄を食べてくれ!!

それだけです。以上。

これが私の農業のやり方になるかな!?!?!?!?!?

関連記事:「誰のために作るか」⇒「食べてくれる人のため」それだけです

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