農業は自然相手なので、年によって味は違って当然!?!?ということ

園主の想い

こんにちは、長野県小布施町の葡萄農家、馬場葡萄園です。

2020年に農家になり今年(2021年)で2年目です。

2年目の収穫が終わり思ったことを書いてみます。

 

ずばり去年と今年で葡萄の出来が全然違いました。

2年目だからよりうまく出来たかと思いきや去年の方が良かったんです。

栽培管理自体は今年の方がうまく出来たと思っています。

 

でも去年の方が美味しかったですね。。。。

 

やっぱり天気にはかなわないです。

 

何が言いたいかというと、

農業は天気に左右される

ということ。

こういわれれば当たり前と思うかもしれませんが、本当に天気によって味が変わります。そのことを今年実感しました。

 

なので皆さんにも、葡萄の出来に良い年と悪い年があることを理解して欲しいと思うんです。

天気に左右されずに作ってよって言われるとそうなんですけど、技術でカバーできる部分と出来ない部分があるので、ある程度は理解して欲しいですね。

っていうのが私のスタンスです。

 

もちろん天気が悪くてもその中で美味しいものを作れるようにしないといけないとは思っています。

やれるべきことはやりますが、天気任せの部分もあります。

 

 

っというか現代でもそれが農業なんです。

今後完全施設栽培が一般化したら天気に左右されずに同じものができるようになるかもしれませんが、それがいつになるのかわかりません。

 

将来、天気に左右される農業なんて信じられないって時代が来るのかもしれません。

でもまだ今はそんな時代ではありません。

 

天気に左右されにくい栽培をしないといけないと思いますが、全く天気に左右されない栽培は今の時代は倫理的にも必要ないのかなと思います。

最先端を行く人からすると、これは古い考えなのかもしれないですが、これが今の私の考えです。

ですので、年によって葡萄の出来は変わりますよ!っていうことです。

 

それと、同じ年でも樹によって出来は違う、同じ樹でも房によって違う。形もすべて違う。

農作物は工業製品ではないです。出来上がるものはすべて違います。

違いがあるのが農業なんじゃないかなと思います。

 

美味しい年、まずい年、があります。

許してください。(本当に美味しくない場合はみなさんへの販売は中止します)

 

そして美味しい年だけでもいいので、たくさん食べてください!!

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