葡萄(農作物)って味が大事ですよね。
私は「美味しければいい」です。
当たり前すぎて意味不明ですよね、。、。、。
みんな当たり前のように美味しいものを食べたいって思っているのに、、、、、
なんか変だなと感じていることをお伝えします。
ざっと自己紹介をすると、私は農家出身ではありません。
農業が身近ではない環境で育ってきました。
だから農業の常識は全然知らなかったです。
(今はそれが強みだと思っています)
そんな農業のことを知らない人が農業に携わってから知った驚きの事実をお伝えします。
何が驚いたかっていうと↓
葡萄農家とかりんご農家って「味」よりも「色」を気にするんです。
(↑3年ぐらい農業に携わってきても、いまだに1ミリも納得してません。)
新しい品種栽培しようとしても、「着色が・・・」っていう農家さんが多いんですが、私には全然納得できないです。
「色」よりも「味」を気にしろよ!!!!!!!!
っていつも思うのです。
しかも、私の周りの非農家出身の若手農家さんも「着色が・・・」って言ってます。
なんなんでしょう!?
色を気にすると、市場で高く売れるようなんです。
だから「着色が・・・」って気にするようです。
だから色を気にする意味は分かるんですけど、納得はできません。一生納得したくないです。
巨峰だったら黒くなればいい、りんごだったら赤くなればいい。
そういうことみたいです。
赤くないリンゴはイマイチってことのようです。
だから色がつきやすい品種作りたがるらしいですよ、農家は。
ちなみに私が嫌いな言葉は「着色(ちゃくしょく)」です。
着色なんて言葉一般人は使わないし、農業界の人しか使わないし、でも食べるのは一般の人だし。
ホント誰のこと考えて農作物を作っているんだってしょっちゅう思います。
ここまで読んでくれたあなたは、こう思ったかもしれません。
「良い色着けば美味しいんじゃないの?」「味と色は関係ないの?」
こんな風に思った人多いと思います。
○味と色の関係
答えは、、、
作物や品種によって違います。キレイな色だからって美味しいとは限りません。
一つ例を出します。
私が一番推している品種である
「クイーンニーナ」
こいつは、色着きにくいです。
一般的には赤い葡萄に分類されています。
私が初めて食べたクイーンニーナは白でした。
超美味しくてビックリしました。
私の頭の中には「白いクイーンニーナ=美味しい」とインプットされました。
でも白くて微妙なのもあるんですね。
赤くて美味しいのもあれば、まずいのもあります。
つまりクイーンニーナは赤いから美味しいってことではないです。
クイーンニーナはマルシェに出して、お客さんに試食してもらうと抜群に評価が高いそうなんですが、その時に色試食してもらって美味しければそれでいいじゃんって私は思うんです。
そういうお客さんに対して、「色着かなかったんですよ~」とか言っても、
お客さんからしたら「だからどうした、美味しいんだからそれでいいでしょ」
って感じじゃないのかな!?!?
クイーンニーナは美味しいです!って一言いえばそれで解決。
メジャーな品種ならまだイメージがあるので、巨峰はあの色が美味しいんだろうなってイメージする人は多いと思います。
でもクイーンニーナみないなマイナー品種ってイメージがゼロなので、赤ければ美味しいだろうっていうイメージすら湧かない人が多いと思います。
お客さんの求めているものと、農家の目指しているものがずれているなって思うのです。
食べる人が求めているものは、
「美味しいもの」
農家が目指しているものは、
「美味しそうなもの」
単純に考えてこのズレがおかしいなと思っています。
私は、美味しいものを作る農家を目指します。
巨峰なんかは色と味の相関関係が高いので、色は大事になってきますが、色よりも味に注目したい!!
美味しければ良い、それだけです!!!
関連した記事も書いてます。内容が重なる部分もありますが、読んでいただけると嬉しいです↓
①食べる人のことより農家目線で良い葡萄の定義を決めてしまう「着色」について
食べる人以上に農家が気にしすぎている問題ー「着色」ー
②伝えるべきことを伝えていないから美味しい葡萄よりも見た目を重視してしまう農家について
真実を伝えないから変なことを一生やってしまう農家たち
③農家は食べる人ことなんて考えていない件について
「誰のために作るか」⇒「食べてくれる人のため」それだけです
④シャインマスカットは実は危険な要素がある品種
シャインマスカットはまずいものが出回りやすい性質を持った品種ということ