私が農業に携わって違和感を感じたことをお伝えします。
私は農家出身ではなく、何も知らないところから新規で農業を始めました。
そこで気づいたというか、えっ!?って思ったことがあったので、皆さんにお伝えしたいのです。
農家は「美味しいものよりも、美味しそうに見えるものを作る傾向にある」ということです。
(これはすべての農家に当てはまるわけではないです。果樹はそういう傾向があると思うというだけです)
なんで美味しそうに見えるものを作ろうとするかっていうと、簡単にいうとその方が稼ぎやすいからです。
でも、、、、それもおかしいなって思うんですよ。いや、、、農家以外の人からしたら美味しいの作ってくれよ!!って思いますよね。
でも事情があって、見た目を重視せざるを得ないんです。
スーパーに買い物に行ったとしてもその作物に詳しくなければ、なんとなくキレイな作物を買うと思うんです。
だから見た目ってやっぱり重要だったりします。
でも見た目と美味しいは別のこともあります。多いと思います。
葡萄に関して言うと、特に生産者はキレイなものを作りたがります。
キレイな房型になるように作りたがるのです。
でも食べる人は形がちょっと悪くてもいいって思ってる人が多いと思うんですよ。
だから馬場葡萄園では、形・見た目よりも、味を重視して栽培しています。
形にこだわりそこに栽培時間を取られてしまって、味が犠牲にならないようにしたいのです。
果樹栽培は忙しい時はすごく忙しくなります。
やることが集中するのです。
そんな忙しい時期に形にこだわっているヒマはないのです。
そんなことよりもほかにやることがあるのです。味を重視するための作業があるのです。
⇒馬場葡萄園では、見た目が良いものがA級品ではなく美味しいのがA級品です。
多少見た目が悪くても美味しければ、A級品です。
「美味しそうに見えるもの」ではなく「美味しいもの」を作りたい
そんな思いで栽培しています。