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シャインマスカットはまずいものが出回りやすい性質を持った品種ということ

前回の続きのような内容です。

まずは前回の記事をご覧下さい↓
「味」よりも「色」が大事らしい。現在の農業界の変だなあと思う部分。

↑この内容を一言でまとめると、
農家は美味しい物よりも美味しそうに見えるものを作ろうとしている。私はそれが納得いかない」ってこと

 

 

ではこの記事の本題のシャインマスカットについて

シャインマスカットは葡萄界だけでなく、果物界で大注目されるようになった品種です。

 

シャインマスカットは栽培しやすいと一般的には言われています。

そして誰が作っても見た目はあまり変わらない
巨峰は生産者によって色の違いが大きいです。

シャインマスカットはあまり色変わらない。

 

もちろん、同じシャインマスカットでも味の違いはあります。
(色の違いも少しあります)

 

誰が作っても色の変化が少ないとどうなるかというと、

農家は大量生産に走りやすいのです。

 

例えば、1本の樹から100房取るのが標準だとすると、150房ならせてしまうのです。
どの果物もそうだと思いますが、適正な着果量というものがあり、適正になるように数をコントロールしているのです。

 

シャインマスカットは150房作っても100房作っても見た目の変化が少ないのです。
だから多く作ってしまいやすい傾向にあります。

多く作るとその分味は落ちます。

で、美味しそうに見えるけどまずいシャインマスカットの完成です!!!

 

 

っていうことで、巨峰に比べるとシャインマスカットはまずいものが出回りやすい傾向があるんですね。

そういう傾向があるってだけです。

美味しいのもまずいのもあります。

それは巨峰も同じです。

 

 

 

 

ですが、一つ例を出します。
これは私が聞いたことがあるというだけの話です。

昔ある美味しい葡萄ができたと評判になりました。
最初は美味しかったそうです。

 

その品種はシャインマスカットと同じように大量に作っても見た目があまり変わらないから、大量生産する農家さんが増えてしまったそうです。もちろん味は落ちます。

 

そしてどんどんまずいものが流通するようになってしまったそうです。

そして一気にその品種の評価が下がり一気になくなってしまったそうです。

 

こういう葡萄の歴史があるようなので、シャインマスカットはこうならないようにしたいものですね!

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